義経の鵯越より凄い崖下り
我が郷土にはいろいろの伝説や言い伝えがある。
その一つ、「八幡太郎の崖下り」は、一竿向かいの崖を八幡太郎義家が馬で下ったというもの。その崖は下の写真で見るとおり垂直。「義経の鵯越の逆落とし」と比較したらどちらが凄いだろうか。この崖には下った馬のひずめの跡があると伝えられてた。昔は、中腹に小さな神社様の建物があったと記憶してるが、今はどうだか。
写真で見る限り、どんな名馬も駆け下りることが出来ないほどの高くて垂直な崖、中学生の自分は蹄を見たさにこの崖を、鈴木卓爾君と挑戦。
てっぺんから10mほどのところで、オーバーハング状の壁で諦めたけれど、無謀だった。
何しろ海底が隆起して出来たという泥岩、貝や珍しくはカイギュウの化石が採れるのはいいけれど、もろい。岩登りの道具類はゼロ、木の枝をつかんで登るだけ。
肝心の蹄跡はとても探せるような状態で無くて、退散。
子どもの頃、この崖下沿いに道があった。峯、漆窪、相ノ瀬、野沢、坂下への主要道。自分も歩いた(あるった)事がある。
今は想像も出来ないほど、水害等で淵がえぐられている。
他に立岩の「八幡太郎の腰掛け松」なども聞いて、幼心に英雄豪傑を想像した。
囲炉裏のそばで、大人からこんな話を聞きながら木所寝。
今は、誰も語る人なく、聞く若者もいない。郷土の伝説や昔話をどうやって残せばいいのだろう。なあ、我らの同級生よ!
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